今回は、HyperX Japanさんに提供して頂いたゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud Revolver S」のレビューです。
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特徴
・別途ソフトウェアの導入を不要とする、イコライザー搭載のUSBオーディオコントロールボックス
・ワイドヘッドバンドによる締め付けの無さ
・HyperX独自の低反発クッション
・PC以外にも、PS4・XboxOne・モバイル等にも使えるマルチプラットフォーム
・プラグアンドプレイ可能なDolbyサラウンド7.1
長所
・圧倒的締め付けの無さ
・別途ソフトウェア不要のイコライザー&Dolbyサラウンド7.1
・PC以外にも対応したマルチプラットフォーム
・ステレオ時の音質の高さ
短所
・マイク音の籠り具合が酷い
・マイクの収納手段が無いので、使わない時の邪魔になる
・臨場感が増すだけで籠るDolbyサラウンド7.1
・3種しかないイコライザーの「プラグアンドプレイ」の限界
・USBオーディオコントロールボックスを使わない際のマイクのミュートが出来ない
使用感など
「G430」及び「G933」、「EKHO H80」に続いて4つ目のゲーミングヘッドセット。
基本的にこれら3つと比較しながら説明していきます。
重量が367gと、「G430」と比べて120g程重いですが、HyperX独自の低反発クッションや自身で調節不要のワイドヘッドバンドのお陰で、装着感や側面の締め付け、頭部の圧迫感に関しては断然こちらのほうが軽く、長時間(4時間弱~5時間強)使用していても首や頭が疲れたりはせず、うまく頭にフィットするので扱いやすいです。
毎回言ってる気がしますが、眼鏡を掛けてる状態での感想なので、コンタクトや眼鏡を使用していない人はこれらをよりそう感じると思います。
イヤーパッドにしても、幅が4.5mm、深さが約30mmぐらいあるので、耳にヘッドホンが密着して音がよく聞こえます。
全体的な大きさに関しては「G430」とそう大差は無いです。
次にマイクですが、正直あまり良い物とは言い難いです。
3.5mmジャックを使用した物で、ヘッドセットから着脱が可能ですが、自分は使わない時はなるべく視界に入れたくないので、どうしても邪魔になってしまいます。
一々着脱してそこらへんに置いとくのもあれですし、他のヘッドセットのように押し引きして収納したり、上げ下げした収納の方が良いと感じました。
音質等に関しても、複数人のフレンドに聴き比べてもらった際には、「G933」より籠り具合が酷く、無線越しで聞いてるかのようだったと言われ、クリア音質な「EKHO H80」と比較すると、雲泥の差ほどあるようでした。
籠りの原因としては、マイクの表面に障子紙みたいなのが貼ってあるので、それのせいかもしれないです。
なので、このマイクを使用するのであれば、個人的には他のマイクを使う事を推奨します。
また、その部分にピンポイントに何か尖った物が刺されば確実に破けると思うので、そこだけは注意が必要です。
なお、TS3やDiscordのVCチャンネルに入ってから、マイクを差して喋ろうとすると高確率でおかしな事になるのでやってはいけないです。
次に、このヘッドセットの要ともなる「プラグアンドプレイ」を謳うUSBオーディオコントロールボックスですが、左上のボタンを押す事でイコライザーが起動。ここには3種類のイコライザー設定が備わっており、下から順に「低音ブースト」、「フラット」、「ボーカル」となっています。
感想としては、ゲームをプレイ・通話・動画の視聴は「低音ブースト」。音楽を聴くなら「ボーカル」がオススメです。
「フラット」を使用すると、少しだけ音が籠るように聞こえるのでほぼ使っていないです。
とは言っても他のイコライザー設定も起動させると、ほんの少しだけ籠って聞こえるので、ここはほぼ個々の耳の問題かもしれません。
ヘッドセットのプロパティからは、音質が下がるものの、7.1サラウンドに変更できるので、使用する前に変更しておくと良いでしょう。
右側上下のボリュームダイヤルにより、ヘッドセットの音量及びマイクの音量を調節できます。
そして、中央下のアイコンが「マイクミュートボタン」。USBオーディオコントロールボックスを使わないでヘッドセットを使用する場合は、マイクのミュートが物理的に出来ないので、DiscordであればDiscord側でミュートにしなきゃ他に方法が無いのが厳しいです。
中央ヘッドセットマークが「Dolbyサラウンドボタン」。これを使う事で、Dolbyサラウンド7.1が機能します。
ですが、イコライザーの籠り具合とは比にならないほど、音がめちゃくちゃ籠って正直ゲームどころじゃ無いです。
PUBGやOverwatchであれば、何処に敵がいるか分からず、銃声がうるさすぎて一緒にプレイしている人の声、その他ゲーム音など全部聞こえなくなります。
ただその代わりに、驚くほど臨場感が増すので、映画の鑑賞にもってこいです。
その為、自分はゲームする際はイコライザー設定「低音ブースト」で基本やっています。
言っておくと、イコライザーと「Dolbyサラウンドボタン」は併用できないのでご注意ください。
裏側。クリップによって服等に挟めます。
結論としては、別途ソフトウェアを導入してそこで色々弄れた方が良いです。
この特徴がある故に、PC以外のプラットフォームでも手軽且つ一つ上をいく強さを持ちますが、PCゲーでしか使わないようであれば逆にこれだけしか弄れないのかと言う残念感が少しあります。
更にUSBオーディオコントロールボックスを使用していると、僅かに「サー・・・・」というホワイトノイズが入るので繊細な人はゲームに集中できないかもしれないです。
それとこれは新品では無い物を頂いたので、そのせいかもしれませんがUSBオーディオコントロールボックスを使用した状態だと、マイク接続時にずっと音が反響して使い物にならなくなってしまいました。
マイクをボリュームダイヤルでゼロ、PC側でミュートにしてもマイクを触ると音が反響していたのでどうしようもなかったです。
なので、今は付属の3.5mm端子で接続してステレオで使用しています。
この状態だと、マイクミュートが物理的に不可、イコライザーや手元での音量調整も出来なくなりますが、その分、籠りなく音質がクリアになるので音楽や動画、ゲームをプレイしていても特に支障は無いです。
この接続方法の場合、ヘッドセットのプロパティから「Windows Sonic Headphone」を選択することで多少ながら7.1chにさせることができるので、3.5mmで使用する際は是非設定しておいて下さい。
また、7.1chにすると音質がDVDまで下がります。使用しない場合ならスタジオ品質まで使えるので、気を付けて下さい。
ただやっぱりステレオなので、左右の音を聴き分けられても、上下と前後が他の7.1chヘッドセットに比べて全然分からないです。
PUBGをプレイすると違和感が凄く、ドン勝率が下がりました。
普段から7.1chでプレイしている人は要注意です。
Amazonからですが、HyperX Cloudシリーズの早見表です。
ここまで約3週間ほど使用した感じです。まとめとしては、音質は良いが、イコライザーや「Dolbyサラウンドボタン」を使うと音が籠る。マイクも音がかなり籠り、着脱などに若干難ありと言ったところでしょうか。素材が良いのに内部的問題があるのが、少し勿体ない気もします。何かあればコメントお願いします。
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