【デバイスレビュー】Corsair HS70 ワイヤレス ゲーミングヘッドセット-Carbon-

デバイスレビュー
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今回はCorsair様より提供して頂いたゲーミングヘッドセット「Corsair HS70 WIRELESS -Carbon-」のレビューになります。

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特徴

・最大接続距離が約12 メートルで使用可能な完全ワイヤレス設計

・50mmの大口径ネオジウムドライバーユニット

・PC使用時のみ7.1chバーチャルサラウンドに対応

・低遅延2.4Ghzワイヤレスオーディオで最長16時間充電なしで使用可能

・HSシリーズの特徴と言うべき、ヘッドセットに付いているボリューム調整ノブとマイクミュートボタン

・統合ソフトウェア「iCUE」対応

・重量は約330g

長所

・7.1chバーチャルサラウンドに対応している上でワイヤレス仕様

・iCUEとの連携で自由に弄れるイコライザー

・iCUEと連携した音声によって、ローバッテリーなどを教えてくれる

・HS50と同じく扱いやすい耳元の音量調節コントロールとマイクミュートボタン

・充電バッテリーが内部に搭載されていながら、重いと感じない重量感

短所

・HS50と同じく着脱しづらいマイクと慣れてもきついと感じることがある側圧の強さ

・本体左側に充電バッテリーが入ってるせいか、長時間充電し続けながら使用すると左が暑いと感じる

・もう少し長時間使用できて欲しいと感じる最長16時間使用

・ファームウェア更新の際はUSBケーブルを接続しないといけないのが面倒

使用感など

本製品で6つ目のゲーミングヘッドセット。完全ワイヤレスは初で、以前レビューした「Logicool G933」はケーブル接続のみでも使用できましたが、本製品はケーブル接続で充電ができるのみで完全なワイヤレス設計となっています。

こちらも前回レビューした「Corsair HS50 STEREO」とは同シリーズとなっており、HS50がステレオ仕様・HS60がサラウンド仕様・HS70がサラウンド及びワイヤレス仕様という住み分けです。

サラウンドやワイヤレスという仕様以外はHS50とHS60も基本仕様は全て同じで、前回レビューしたHS50とだけ比較してもしょうがないので今回は「Ozone EKHO H80」とも軽く比較していきます。

左がHS50 右が本製品

HS50との細かい変更点としては、両サイドに付いてるマイクミュートボタンと電源ボタンがカチカチやる切り替え式から、オンオフの概念を無くしたクリック式に変わっており、HS50よりも扱いやすいです。

ただ相変わらずマイクの抜き差しが硬く面倒で、寧ろ充電用ケーブルのほうが抜き差ししやすいと感じます。マイクの音質に関してもフレンドの方曰く「はっきりと籠っている」と分かるぐらいには籠っているようで、「HS50」と比べるとHS50のほうがまだマイク音質は上、「Ozone EKHO H80」と比べれば圧倒的にあちらのほうが綺麗でした。

同じく可動域が狭い上に、本体左側に充電バッテリーが内蔵されているせいか初めて着けた時の側圧が「きつい」と感じるぐらいには強く、頭頂部のクッションにグッと押さえつけられる感覚です。言うても2週間半ほど使用していれば、慣れと使用頻度によってそれもそこまできついと感じなくなります。

それとさきに言った本体左側の充電バッテリーですが、長時間充電しながら使用していると左耳が暑くなって脱ぎたいと思う程触ったら熱を持ってました。これは執筆時に猛暑&自分が暑がりというのを留意しておいて下さい。

それでも完全ワイヤレスによって基本的にケーブルがくっ付いていないので、今まで腕に当たって邪魔だったことやヘッドセットを付けたまま音を聞いて自由に動き回れるのはかなり快適です。

最大接続距離が約12メートルというのも、リビングに水を取りに行く程度なら接続されたままですし、最長16時間使用は少し短いと感じるものの、数時間ほどでまた連続16時間使用できることを考えれば妥当かなと思います。

しかもiCUEで音声をオンにしていれば、バッテリーが非常に少なくなってきた時にヘッドセットを通じてアナウンスしてくれたり、充電完了した時や本体のオンオフの切り替え時にも音声アナウンスしてくれて、便利な上に近未来感を感じました。

なおPS4で使用する際は、iCUEが使用できないので音声アナウンスも7.1chバーチャルサラウンドもイコライザーも使用不可となり、大幅に使用制限が掛かるので基本はPC向けのゲーミングヘッドセットと思っておいた方が良いです。

そして7.1chバーチャルサラウンドに対応している以上一番重要なのがFPS等を含めた対人ゲームにおける使用感ですが、やはり無線接続という壁は高いのか7.1chだからと言って「足音や銃声はだいぶ近ければどこにいるか聴こえる」と言えば聴こえるレベルで、以前使用していた「Ozone EKHO H80」と比べてしまうと本製品を使用している方が聴こえる範囲が狭く反応が遅れてしまいます。

もちろんサンプリングレート自体が違うので向こうの方が聴きやすいのは仕方ないですが、それでもやっぱりイコライザーを弄っていても「これが無線と有線との差なのか?」と感じました。

逆にHS50と比べると、本製品のほうが密閉していて圧倒的に聴きやすいですし、HS50よりも音質もクリアで2.4Ghzの低遅延のお陰で無線だから反応が遅れるということも無かったです。

左がOzone EKHO H80 右が本製品

統合ソフトウェア「iCUE」では、こんな感じでイコライザーを自由に弄ることができます。「7.1ch サラウンドヘッドフォン」という部分をクリックするとステレオに変更され、Windowsのミキサーと本製品の音量調節コントロールは独立しているので、ミキサー音量100%を維持したままヘッドセットのコントロールを弄って音量調節可能です。


以上が約3週間使用したレビューになります。全体的に惜しい部分は多かれど、完全ワイヤレス仕様の製品にしてはハイクオリティで7.1chにも対応している欲張りっぷりが素晴らしいです。

足音や銃声が最重要な対人FPSにおいては厳しいものがありますが、それ以外のジャンルのゲームや音楽・映画鑑賞においてはイコライザーを弄って自由に使用できるので本製品は良い製品です。何かあればコメントお願いします。

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