こんにちは、コースケ(@pcmodgamer)です。
今回は、Androidエミュレーター「MuMu Player X(11)」の導入方法と使い方について解説します。
以下記事では同じAndroidエミュレーターである「Nox Player」の導入方法及び使い方を紹介している為、比較したい人や本エミュレーターで動作しなかったアプリを試したい人は参考にしてみて下さい。
MuMu Player X(11)とは
中国の上海に拠点を構えるNetEase Gamesが開発したAndroid 11をベースにした世界初のAndroidエミュレーター。少しだけ初期設定が必要なものの「Nox Player」より起動が早く動作も安定しており、日本語対応済み。
複数のゲームを起動できるマルチドライブX、マウスキーボード及びコントローラー(ジョイスティック)への対応、前バージョンと比べて最適化された最大120fps駆動、マウス操作を録画しループさせるスクリプトなど様々な機能を搭載しています。
殆どのエミュレーターはデフォルトでメモリ4GBの割り当てに対し、本エミュレーターはメモリ8GBに割り当てられているのは個人的に嬉しい点です。中にはデフォルトのCPU又はメモリ割り当てを変更するとクラッシュするアプリがある為、最初からメモリ8GBなのは有り難いですし、他では煩わしかったスクリーンショット通知が無いのも好感触。
特に世界初のAndroid 11搭載エミュレーターなので、僅かメモリ1GBでハイパフォーマンスを叩き出せるのは本エミュレーターならでは。加えてOpenGLではなくVulkanをサポートしている為、CPUのオーバーヘッドを軽減したり要求スペックが高いアプリでこそ真価を発揮します。
本エミュレーター以外にも初期型の「MuMu Player(Android 6)」、メジャー且つ基本とされている「MuMu Player 9」、ローエンドPC向けの「MuMu Nebula」など、「Nox Player」とは異なりAndroid OS毎に分割されています。
目的がはっきりしているので扱いやすいですが、「Nox Player」のように一つのエミュレーターで全ての環境を試せない為、人によってはマイナスポイントかもしれません。しかもAndroid 11に特化している分、対応してないアプリがあるのは玉に瑕でしょう。
なおマルチドライブXを使用する際は、複数アカウントでの周回や位置情報の偽装等は一部アプリで不正扱いされるので規約違反やアカウントBANに気を付けて下さい。
Androidエミュレーターとは
AndroidエミュレーターとはWindows(MAC)OSとAndroid OSの間を取り持つソフトウェアになります。
PC画面上に仮想のAndroid環境を映し出し、スマホアプリをマウス&キーボードによって操作出来るようにします。これによりスマホの発熱、バッテリー消耗や通知を気にすることなく、大画面でのゲームプレイと面倒なタップ操作をマウス・キーボード操作によって処理できます。
スマホがiPhone等のiOSタイプでも、PCさえあればAndroidアプリが遊べますし、違法性は無いのでアプリ側の規約に反していなければPCとiPhone(iOSデバイス)による2アカウント持ちも実現可能です。
ただエミュレーター自体を規約で禁止しているアプリもあるため、その辺はよく確認してから使用するようにしましょう。『PUBG MOBILE』のような一部マルチプレイタイトルに至っては、エミュレーターユーザーとモバイルユーザーのマッチングを分けている事も十分留意しておいて下さい。
導入方法
・公式サイトの”MuMu Player Android X”から最新バージョンの「MuMu Player X(11)」をダウンロード。
・ダウンロードしたMuMuInstaller_x.x.x.x_12beta-gw_all_1660209883.exeを起動してインストール。カスタムインストールをクリックすると、指定フォルダ以外にインストール出来るのでお好みでどうぞ。
なお左下に表示されている必須項目は下2つにチェックを入れなければインストール出来ないので要注意です。
・インストール出来たらGoogleアカウントへのログインを推奨される為、指示に従い自身のメールアドレスとパスワードを入力してログインして下さい。
ログイン要求が出ない場合はシステムアプリからGoogle Playストアを選びログインしてみて下さい。
・ログイン後、システムアプリから設定を起動し、システム→日付と時刻と進んでタイムゾーンをクリック。地域から日本を選べば日本時間に変更されるので忘れず初期設定しておきましょう。
・また右上の三マークから設定を選ぶとMuMu Player自体の設定を変更出来る為、自身のPCスペックへ応じたグラフィック設定にしておくと良いかもしれません。
使い方
アプリのダウンロード及びインストール
・先程と同じくシステムアプリからGoogle Playストアを起動し、自身が遊びたい適当なアプリをダウンロード。ここでは『ブルーアーカイブ』を例とします。
・インストール出来たらアプリを起動するだけ。中には起動しないアプリもありますが、そういったものはエミュレーター側が対応してないか、アプリ側がエミュレーターを弾くようにしているので、諦めるかMuMu公式に問い合わせてみると良いかもしれません。
モバイル版をプレイしている場合はログイン及び連携から該当するアカウントへログイン又は連携して下さい。ゲームが重くアプリが強制終了する際は、再起動や前述したグラフィック設定を見直してみて下さい。
BINファイルからアプリをインストール出来ない場合
・DMM GAMESストアなど一部アプリは本エミュレーターからインストールしようとすると、拡張子がapkではなくbin形式となっていてインストール出来ない事があります。
・この場合は右下のファイルマーク”ファイルを共有”から本エミュレーター専用フォルダを開き、DMMGameStore.binをDMMGameStore.apkにリネーム。
その後システムアプリのファイルからDMMGameStore.apkをクリックするとインストール出来るようになるので、ダウンロードしたファイルがapkでは無かった時は参考にしてみて下さい。
直接APKファイルをインストールする場合は右下のAPKマークをクリックすると、PC側から直接ファイル選択が可能です。
提供元不明のアプリを許可する方法
・システムアプリから設定を開き、アプリの項目から特別なアプリアクセスを選択。その中から不明なアプリをインストールを選び、許可したいアプリをクリックして”この提供元のアプリを許可”にチェックを入れれば完了です。
スクリーンショットの保存場所
・なお上記フォルダにスクリーンショットや動画も保存される為、録画や撮影する人は覚えておくと良いでしょう。
また、DMM GAMESストアやAmazonアプリストアの細かな使い方は下記記事を参照下さい。「Nox Player」向けに作成したものですが、導入方法等はほぼ全て同じ手順となっています。
仮想キーの設定/キーバインド
・右下からキーボードマークのキー設定を選択すると、マウス・キーボード非対応のゲームでも仮想キーを配置してPCゲームのように遊べるようになります。
上部マウスキー設定から遊びたいゲームとボタン配置に応じて方向キーやエイムキー等が重なるように配置し、右上の保存ボタンを押せば設定は完了。
他アプリで別のキー設定をする際は、右側のプラン選択からプランを新規作成する事で新たなキーバインドが可能となるので、アクションゲーやFPSを楽しみたい人は複数用意すると良いでしょう。
エミュレーター本体のショートカット
・その他にも右上の三マークからヘルプセンターの”ショートキー設定”を選択すると、エミュレーター本体のショートカットキーが設定出来るようになります。
筆者はスクリーンショット撮影をF10に変更していますが、ショートカットはエミュレーター毎に異なる場合が多いため自身の使いやすいようカスタマイズしてみて下さい。
マルチドライブX(マルチインスタンス)
・本エミュレーターを起動するとデスクトップにMuMu Multi-DriveXが作成され、クリックする事で「MuMuマルチプレーヤー」が起動します。
右下の新しいエミュレーターを追加ボタンから新規作成でき、歯車マークから簡単なグラフィック設定が出来る為、複数起動して重いと感じたらそれぞれ下げてあげると良いかもしれません。
もし誤ってデスクトップのショートカットを削除してしまっても、次回起動した時に再作成されるので一安心です。
以上がAndroidエミュレーター「MuMu Player X(11)」の導入方法と使い方になります。個人的に軽く安定している上に使い勝手も良いので、一部起動しないアプリ以外は本エミュレーターをメインで利用するのが良いかもしれません。何かあればコメントお願いします。
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コメント この記事についたコメント
mumuはnoxのようにマクロを1キーで呼び出す呼び出しキー割り当て昨日はありませんか?
ショートカット一覧等に見当たらないようであれば、アップデートでの対応に期待するしかないかもしれません。