リリース72時間で1000万プレイヤーに到達した分隊バトルロイヤル『Apex Legends(エーペックス レジェンズ)』があまりにもバトロワとして良く出来ていたので広めるための紹介記事です。
本作は「タイタンフォール」シリーズを開発したRespawn Entertainmentが手掛ける分隊バトルロイヤル。発表前の情報を聞いた時は、「タイタンフォールの世界観で今更新しい無料バトロワ・・・」と思いあまり期待していませんでしたが、実際に発表と同時にリリースされやってみると、スライディング含めて『タイタンフォール』と全く同じプレイ感覚で遊べて、他のバトロワよりも動きやすい上に取っ付きやすく驚きました。
ダブルジャンプやタイタンそのもの、ウォールランが無いことについては、個人的に絶対とは言わないですがそれぐらい不要です。これらがあればより多様性を持って戦って移動することが出来るものの、そこまでアクション性が高すぎると折角無料でも誰もが楽しめないですし、『FortniteBR』の建築のように一部ユーザーからは受け入れられないからです。
タイタンに乗って戦いたいのであれば『タイタンフォール 2』をやれば良いわけですし、敵の予想を上回る動きをしたいのであればグラップリングフック及びジップラインが使用可能なパスファインダーと言うレジェンドの使用を勧めます。因みにブラッドハウンドは『タイタンフォール 2』初期案にボツ扱いとなったキャラクターとなっており、ただタイタンフォールの世界を移植しただけでなくゲーム内にしっかりと反映しているところに感動しました。落下ダメージも無いので高所から飛び降りられるというだけで戦略の幅が広がり、シールドがあることによって対人FPS好きであれば存分な撃ち合いも楽しめます。
そして本作の面白さと言えば、各レジェンドの固有アビリティ及びアルティメットを活かしたトリオの60人バトルです。『PUBG』など他のバトロワをやっていると、ソロだと神経を研ぎ澄ませて疲れる・デュオだと自分に対する役割の重さ・スクアッドだと4vs4による戦闘の複雑さに一人足りなければ圧倒的不利という厳しさがありました。
本作であればトリオと言う絶妙な人数に60人という少なさによって初動で敵のいない場所に降りることができますし、1ゲームが大体20~30分以内には終わるという軽さも相まって、筆者が求めていたのはトリオという人数だったんだなと実感しました。他のバトロワであれば1ゲーム長引けば40分とかMOBA並に時間が掛かって体力と集中力が削られてしまいます。
しかも『Pladins』や『Overwatch』のMOBAFPS(キャラクター)要素を取り入れながらも、『FortniteBR』や『BO4のブラックアウト』のようなスピーディーさも持ち合わせているので、小規模なMOBAが別チームと衝突する度に起きる今までに無かったバトルロイヤルが体験できます。倒されてしまっても味方が箱からバナーを取得することで、特定の復活ポイントから手ぶらの状態でリスポーンできるのが今までのバトロワにありそうでなかった何よりの特徴かもしれません。
もちろんフレンドと一緒に3人PTで遊ぶのも良いですが、ソロプレイヤーに嬉しいのがバトロワに置いて重要な味方とのコミュニケーション。VCとテキスチャットが打てるのは当たり前、アイテムをピン打ちすることでアイテム名を表示するだけでなくアーマーであればレベル2等と同時に表示されるので、一度のピン打ちでその場に何が落ちていてどのレベルの物なのかが一瞬で分かるのが野良でやっている際に一番感動しました。
上記画像にも書かれていますが、最初の降下はランダムに選ばれたジャンプマスターが決めるわけですが、決められなければ味方に譲渡、どこに降りれば良いか分からなければ味方含めてピン打ちできるので、ゲーム全体を通して簡単ながら確実なコミュニケーションを取れるのが本当素晴らしいです。降下してしまえば任意のタイミングで同行から外れて独立することもできるので、着地前にバラけて降りれるのも嬉しいシステムですし、ピン打ちもホイールメニューからここに敵がいるとか選択出来る上に、そのピンから何m離れているかも分かる良心設計です。
更に3人のキャラクターピック終了後はすぐに始まるわけではなく、部隊メンバー紹介からのそのゲーム中のチャンピオン部隊紹介と盛り上げ方も文句無し。部隊メンバー紹介ではそのプレイヤーがそのレジェンドでどれだけキルしたか等が分かり、他に空いた部分はルートボックスで得られるコスメティックスをカスタマイズすることで別情報を載せられます。
そのゲーム中にチャンピオン部隊を倒せばボーナスとして500XP手に入るのも嬉しいですし、マップ中の電子掲示板にはチャンピオンやキルリーダーが掲載されているので、ここにいつか自分が載ってみたいという向上心にも繋がりながらもバトロワ感を出した良い工夫だなと感じます。
インベントリーも必要最低限の情報を表示していてシンプル・イズ・ベスト。HUDもシンプルながら見やすく、落ちているアイテムが今の自分に使えるかも一目瞭然です。もし使用できるアタッチメントであれば拾った時点で自動装着、レア度が低いアイテムを拾おうとするものならホールドしなければ入れ替えられないので、無駄なアイテム取得が初心者でも減ります。仮にそのアイテムが味方に必要かどうか分からなければとりあえずピン打ちしておけば右上に表示されるので間違いないです。
他にも最上級レアのアイテムであれば、ダウンしても自己蘇生できたりシールドの回復スピードが早まったり、サイトに関しても1倍から始まって1~3倍サイト、2倍サイトや6~8倍サイトなど装備できる武器によって違いますが豊富な種類が揃えられています。
敵にダウンさせられていてもノックダウンシールドを持っていれば、攻撃されてもシールドを張ってダウン状態を維持することが可能できるのも即座に倒されないシステムには拍手です。しかしダウン状態のプレイヤーには処刑が可能となっており、少々ムービーが長いものの『タイタンフォール』のようなオシャレな確殺が決められます。このムービーもルートボックスから得たコスメティックスを使えば変えられるのも攻撃されるリスクを追いながら殺る意味を感じます。
最期にこのゲームの肝と言っていいレジェンドについてですが、全8レジェンド(執筆時点)は個性的なアビリティとアルティメットを持っているのでレジェンドが違えば立ち回りは変わりますし、そこに複数種類存在する武器との兼ね合いによって戦い方も変わってくるのが面白いところです。前述したパスファインダー然り、他プレイヤーも使用できるワープを設置可能なレイス、攻撃を防ぐ防御ドームにエイム時自動展開されるシールドを持ったジブラルタル、回復及び救援物資を要請できるライフラインなど、本当に多種多様なレジェンドがいるので「このレジェンドを使いこなしたら今度はこれをやろう!」と自然と夢中になりながら色んな戦闘ができるのも魅力です。
こんな感じでプレイしたプレイヤーなら間違いなくバトルロイヤルだと感じますが、前述した簡易的なMOBA要素を取り入れたことでまた新しいバトロワジャンルなのかもしれません。シールドがあることで初心者も倒されづらく、ルートボックスに被りは無いので安心して課金できます。キャラクター要素によってバトロワを辞めてしまう原因の一つであるマンネリ化にもなりません。
それにここまで今までのバトロワジャンルいいとこ取りを果たした上に、改善点を見出してこのクオリティが基本無料というのが圧倒的力をもたらしていると思います。まだ興味がありながらもプレイしたこと無いという人は無料なので是非一度『Apex Legends』を遊んでみて下さい。
初めてのPTプレイを、IMSさんとTKCさんと数戦プレイ
2試合目と4試合目ぐらいにそれぞれチャンピオンになってめっちゃ面白かった
PUBGを初めてプレイした時以上の感動と衝撃をこのゲームでは味わったわ#ApexLegends pic.twitter.com/pCQcsbCi8g— 積みゲーの民 コースケ (@ilovecat226) 2019年2月6日
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